オークションでソニーのラジオ2機種、ICF-5900とICF-SW55を入手したので、新旧ソニーラジオで中波AMとFMの受信性能の比較をしてみました。
コンペのために集まったラジオは、旧型ラジオ代表、往年の人気BCLラジオ「スカイセンサー5900」ことICF-5900。AMの受信なら負けません、現行ラジオ中最大のバーアンテナを内蔵するICF-EX5。
ラジオカタログから外れ(生産中止?)となるも、機能と性能の良さでは未だ人気を維持するICF-SW55。そして、最近のソニーラジオでは性能のよさがピカイチと評判のICF-SW7600GR。と、この4台で対決です。
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| 後ろ左からICF-5900、ICF-SW7600GR、ICF-EX5。真ん中前がICF-SW55。 |
■AM受信対決
午後2時を回った頃です。SW55で下の周波数から強度の弱い局を探していきます。729kHzにNHK第1らしき局が受信できました。周波数とローカルニュースの内容からNHK第1名古屋と判明。各ラジオで受信してみました。
| 放送局名 | 機種 | SINPO |
NHK第1(名古屋)
729kHz(50kW) | ICF-5900 | 34443 |
| ICF-EX5 | 44444 |
| ICF-SW55 | 34443 |
| ICF-SW7600GR | 34343 |
さすがEX5は明瞭にガッチリと受信しています。健闘したのは5900。信号強度は若干弱いモノの音が明瞭なためか、ノイズも気にならないぐらいにいい感じです。SW7600GRも同じぐらいに聞こえますが、スカイセンサーの方に若干の分があります。
そして以外にSW55は苦戦しました。信号強度もあるのですが、実際よりノイジーなのです。これはやはりスピーカーの加減なのでしょうか。明瞭度も足りません。ダクト型スピーカがこのラジオの特徴でもあり、弱点でもあったのかもしれません。
次に、少し高い周波数に移って茨城放送(水戸)で受信比べです。
| 放送局名 | 機種 | SINPO |
茨城放送(水戸)
1197kHz(5kW) | ICF-5900 | 34333 |
| ICF-EX5 | 34333 |
| ICF-SW55 | 34333 |
| ICF-SW7600GR | 34333 |
この局は全機種とも一線に並んだ感じです。ですが、これは1台ずつ絶対評価したSINPO評価した結果です。実際は、相対的に比較すると、5900、EX5、SW7600GR、SW55という順位になります。なんだかスピーカーの大きさに比例するといえなくもないですが、それにしても30年近く前の旧型ラジオがここまで健闘するとは思っても見ませんでした。
さらに高い方の周波数に行って、1557kHz静岡放送です。三島か熱海か富士宮のいずれかの中継局です。
| 放送局名 | 機種 | SINPO |
静岡放送(熱海他)
1557kHz(100W) | ICF-5900 | 34333 |
| ICF-EX5 | 24322 |
| ICF-SW55 | 24222 |
| ICF-SW7600GR | 34333 |
こ、これは。EX5よりも5900の方が強いのです。どういうことでしょうか、EX5に信号の強さが感じられないのに対し、5900ではしっかりと受信できているのです。
SW7600GRも健闘しているのに比べ、SW55はちょっと他から引き離されたという弱さです。
以上トータルした結果、以外や以外、1位5900。2位はEX5とSW7600GR。3位はSW55という結果になりました。5900はいいタマを入手したのかもしれません。SW55にはもう少し期待していたのですが、これも意外な結果でした。
■FM受信対決
次にFM放送の受信比べです。
パイロット局は湘南ビーチFM(78.9MHz:逗子20W)にしました。下に、FM FUJI(78.6MHz:三ッ峠300W)、上にかわさきFM(79.1MHz:川崎市中原区:20W)があって、サンドイッチされているため分離度の悪いラジオでは強い局がかぶって聞こえないのです。
| 放送局名 | 機種 | SINPO |
湘南ビーチFM(逗子)
78.9MHz(20W) | ICF-5900 | 33333 |
| ICF-EX5 | 22222 |
| ICF-SW55 | 22442 |
| ICF-SW7600GR | 44444 |
ダントツSW7600GRという結果になりました。アンテナの向きを調整すると、上下の2局をシャットアウトして湘南ビーチFMがほぼカブリ無く受信できるところは、見事な選択度してます。 EX5は、FMラジオはオマケ程度のラジオなので、いくらアンテナの向きを変えても上下2局のカブリで了解度はかなり落ちます。 SW55ですが、FMの受信性能は良いという評判だったはずが、これまた苦戦です。上下の局のカブリから分離できないのです。SW7600GRよりもアンテナの長さが短いので長さの差かなんて考えてしまいます。
5900はがんばりました。SW7600GRより受信強度はないものの、若干カブリがあってもちゃんと分離しているじゃありませんか。踏ん張りが効くんですこのラジオ。
この後、外部アンテナとして八木アンテナを接続して、いちかわFMを受信してみました。その結果も同様でした、SW7600GRと5900は、ほぼ同じ強度で受信できたのに対し、SW55は信号強度が2ぐらい落ちてしまいました。アンテナとのマッチングもあるのかもしれませんが、それでも5900がここまで良いとは誤算でした。
FM受信の結果。1位SW7600GR。2位5900。3位SW55。4位EX5。とはいっても、2位と3位の間は少し差がつけられました。
さて、この結果をどう分析したらよいのでしょう。過去からラジオは進化してきているにもかかわらず、とうに劣化しているはずの過去のラジオがすばらしい性能を出しているのです。
SW55は機能がたくさんあっておもしろいだけに、今回の比較テストで性能が出なかったのは少々残念でした。たまたま個体差であってほしいものです。
SW7600GRは今後とも移動用ラジオとして活躍してくれるでしょう。
EX5はやっぱりAM遠距離受信に有用です。
5900、君は昔も今もスカイセンサーであり続けるだろう。(あたりまえやん) 性能もいいし音もいい、サブラジオとしていい相棒でいてくれ〜
SW55は性能もさることながら操作性能がいいんだよね。ジョグダイヤル、シグナルメータ、世界時計、周波数メモリなど。まだまだ開拓の余地はありそうです。
(SW55の名誉のため、その後短波の受信比較も少しやってみたのですが、SW55も十分な性能を出していました。)
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